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2級電気通信工事施工管理技士とは?受検資格・試験・役割と転職での価値

2級電気通信工事施工管理技士と技士補の違い、令和6年度以降の受検資格、第一次・第二次検定の構成、電気通信工事の範囲、建設業法上の主任技術者との関係、令和8年度の試験日程、転職で評価されるポイントを一次情報ベースで整理。有資格・経験者向け。

更新日:2026年8月14日対象:電気通信工事施工管理の有資格経験者執筆・編集:ジョブエッジ施工管理編集部
2級電気通信工事施工管理技士とは?

2級電気通信工事施工管理技士は、LAN・電話・放送・無線基地局・情報設備など電気通信工事の施工管理を担う国家資格です。建設業法に基づく「電気通信工事施工管理技術検定」の第二次検定に合格すると取得でき、第一次検定に合格した時点では2級電気通信工事施工管理技士補という称号が付きます。

令和6年度(2024年度)から施工管理技術検定全体で第二次検定の受検資格が見直されましたが、2級第一次検定の年齢要件は従来どおり試験実施年度末時点で17歳以上です。第二次検定には電気通信工事における実務経験等が必要で、現場での主任技術者への配置は、合格とは別に会社の判断や工事・契約の条件が関わります。

本記事では、2級の制度の全体像・電気通信工事の範囲・受検資格・試験構成・令和8年度の日程・建設業法上の役割・転職での評価ポイントを、国土交通省と一般財団法人全国建設研修センターの情報を軸に整理します。1級の監理技術者や電気工事施工管理技士の話とは切り分けて読んでください。

2級電気通信工事施工管理技士とは?国家資格の位置づけ

2級電気通信工事施工管理技士は、電気通信工事の施工における工程・品質・安全・原価などの管理を、設計図書に基づいて適正に行える技術者であることを示す国家資格です。

建設業法第27条に基づく技術検定のうち、電気通信工事施工管理技術検定の2級第二次検定合格者に与えられます。通信インフラ・建物内の弱電・情報通信設備を手がける専門工事会社や、設備工事会社の現場管理職候補として位置づけられる資格です。

全国建設研修センターが実施する国家試験

電気通信工事施工管理技術検定は、建設工事の施工技術の向上と、工事完成品の質の確保を目的とした制度です。電気通信工事分野は、国土交通大臣の指定を受けた一般財団法人全国建設研修センターが実施しています。

ここで混同しやすいのが、次の2点です。

混同しやすい名称実施機関・根拠対象工事
建築・電気工事施工管理技術検定一般財団法人建設業振興基金建築一式工事・電気工事
電気通信工事施工管理技術検定一般財団法人全国建設研修センター電気通信工事

「電気工事」と「電気通信工事」は名称が似ていますが、建設業法上の工事種類も、試験実施機関も異なります。2級電気通信工事施工管理技士の受検申請・試験日程・受検の手引は、必ず2級電気通信工事施工管理技術検定のご案内で最新情報を確認してください。

2級電気通信工事施工管理技士補との違い

令和3年(2021年)4月の建設業法改正により、検定は「第一次検定」「第二次検定」に再編され、称号も整理されました。

検定の区分合格時の称号ざっくりした意味
第一次検定合格2級電気通信工事施工管理技士補施工管理の基礎知識・応用能力を有する国家資格
第二次検定合格2級電気通信工事施工管理技士主任技術者としての施工管理に必要な知識・能力を有する国家資格

改正前は、第一次(旧・学科試験)に合格しても「学科合格者」にとどまり、第二次(旧・実地試験)合格で初めて施工管理技士でした。現在は第一次合格時点で技士補という正式な国家資格が付与されます。

電気通信工事の範囲と、混同しやすい資格との違い

施工管理技術検定では、実務経験の対象となる建設工事の種類が工種ごとに定められています。2級電気通信工事施工管理技術検定では、建設業法に定められた29種類の建設工事のうち、「電気通信工事」のみが実務経験の対象です。

電気通信工事とは何を扱う工事か

電気通信工事の施工管理では、おおむね次のような設備・工事が対象になります(令和8年度受検の手引の表Ⅰ・Ⅱより)。

受検の手引では、電気通信設備の施工に工程管理・品質管理・安全管理を含む施工管理に直接関わった経験が求められ、設計のみ・保守点検のみ・撤去のみ・単純な労務作業などは実務経験に算入されないとされています。土木一式工事の下請として電気通信専門工事を担当した場合など、請負形態によって認められるかが変わるため、申請前に手引の表Ⅰ〜Ⅳで照合してください。

電気工事施工管理技士との違い

名称が似ている2級電気工事施工管理技士は、電気工事(動力・照明・受変電設備等)の施工管理を担う別工種の国家資格です。試験は建設業振興基金が実施します。

比較2級電気通信工事施工管理技士2級電気工事施工管理技士
対象工事電気通信工事電気工事
試験実施機関全国建設研修センター建設業振興基金
現場イメージLAN・電話・放送・無線・情報設備動力・照明・配電・受変電
建設業法上の主な役割主任技術者等(電気通信工事業)主任技術者等(電気工事業)

どちらも2級施工管理技士ですが、担える工事業種・配置できる現場が異なります。転職でも「2級を持っている」だけでは不十分で、どの工種の2級かが重要です。

1級電気通信工事施工管理技士・電気通信主任技術者との違い

1級電気通信工事施工管理技士は同じ電気通信工事分野ですが、第二次検定の難易度・実務経験要件・建設業法上の役割が異なります。1級技士は監理技術者の資格要件を満たし得ますが、2級技士は主任技術者・営業所専任技術者の要件を満たし得る段階です(後述)。

電気通信主任技術者は、電気通信事業法に基づく国家資格で、通信事業者の事業用電気通信設備の運用・維持の技術責任者です。建設業法の施工管理技士制度とは根拠法が異なります。

なお、電気通信工事施工管理技術検定のみ、電気通信主任技術者資格者証の交付を受けた者(または試験合格者)で、かつ2級または1級の第一次検定に合格している場合、第二次検定を別ルートで受検できる制度があります。詳細は全国建設研修センターの受検案内新受検資格の手引を確認してください。

2級電気通信工事施工管理技士補と技士の名称・取得の流れ

取得の流れは、おおむね次のとおりです。

  1. 第一次検定に合格 → 2級電気通信工事施工管理技士補を取得
  2. 受検資格を満たしたうえで第二次検定に合格 → 2級電気通信工事施工管理技士を取得

第一次検定のみを受検し合格した年に、同年度の第二次検定へ追加申請することはできません(第一次・第二次を同時申請するルートは別途あります)。詳細は受検の手引で確認してください。

第一次検定合格=2級電気通信工事施工管理技士補

2級電気通信工事施工管理技士補は、第一次検定合格という明確な基準で付与される国家資格です。転職活動でも、履歴書・職務経歴書に記載できる正式な称号として扱われます。

1級電気通信工事施工管理技士補のように監理技術者補佐の配置要件とは結びつきませんが、第二次検定へのステップとしての意味は大きいです。現場経験を積みながら技士取得を目指す場合、第一次合格は中間マイルストーンになります。

第二次検定合格=2級電気通信工事施工管理技士

2級電気通信工事施工管理技士は、電気通信工事業について、一般建設業の営業所に配置する専任の技術者および建設工事の現場に配置する主任技術者の資格要件を満たし得る国家資格です(令和8年度受検の手引)。

ただし、検定合格=すぐに主任技術者として現場を任されるとは限りません。主任技術者になるには、資格に加えて会社の配置判断、工事規模・契約形態、本人の実務経験などが関わります。転職でも「資格」と「どの役割で何年経験したか」は別々に見られます。

受検資格は?令和6年度以降の第一次・第二次の要件

施工管理技術検定の受検資格は、令和6年度(2024年度)から新受検資格が適用されています(国土交通省報道発表)。令和10年度(2028年度)までの間は、旧受検資格による第二次検定の受検も経過措置として可能です。

第一次検定(新受検資格)

2級電気通信工事施工管理技術検定の第一次検定は、次の要件のみです。

学歴・職種・実務経験の有無は問われません。1級第一次検定が令和6年度から19歳以上に緩和されたのに対し、2級は従来どおり17歳以上で変更はありません(国交省リーフレット)。第一次検定のみの受検は、センターの案内どおりインターネット申請のみです。

第二次検定(新受検資格)

第二次検定は、第一次検定合格後の電気通信工事における実務経験等が必要です。新受検資格の主なルートは次のとおりです(令和8年度新受検資格の手引)。

受検資格区分要件の概要必要な実務経験
区分12級第一次検定合格者2級第一次合格後、電気通信工事施工管理に関する実務経験3年以上
区分21級第一次検定合格者1級第一次合格後、電気通信工事施工管理に関する実務経験1年以上
区分3電気通信主任技術者資格者証交付者または試験合格者で、2級または1級第一次検定合格者電気通信主任技術者資格者証交付後または試験合格後、実務経験1年以上

「実務経験」は、電気通信工事の施工計画・工程管理・品質管理・安全管理等に直接関わった経験が原則です。他の検定種目(建築・土木・電気工事等)との重複算入は認められません。証明方法や算入の詳細は、申請する年度の受検の手引で確認してください。

1級第一次検定に合格している場合、実務経験1年で2級第二次検定を受検できるルート(区分2)があります。電気通信主任技術者の資格を持ち、かつ第一次検定に合格している方は、区分3の該当性も事前に整理しておくとよいでしょう。

経過措置(旧受検資格)

令和6年度から令和10年度の検定では、従来の学歴・実務経験に基づく旧受検資格で第二次検定を受検することも選べます。旧受検資格では、学歴に応じた実務経験年数や、技術士第二次試験合格者向けルートなど、新受検資格とは異なる区分があります。

すでに実務経験を積んでいる有資格者は、新旧どちらの要件が有利か、申請前に受検の手引(旧受検資格)で比較する必要があります。旧受検資格による新規申請は書面(申込書)申請、新受検資格はインターネット申請となります。申込後の新・旧区分の変更はできません。

試験の構成と合格の意味

検定は第一次検定第二次検定の2段階で実施されます。科目と形式の概要は次のとおりです。年度によって案内が更新されるため、詳細と合格基準は最新年度の受検の手引を確認してください。

第一次検定の科目

分野問われる内容(概要)形式
電気通信工学等電気通信設備(有線・無線・放送等)の基礎知識、設計図書の読み方マークシート(択一式)
施工管理法工程・品質・安全等の管理知識、基礎的な応用能力マークシート(択一式)
法規建設工事の施工に必要な法令マークシート(択一式)

2級第一次検定の合格基準は、得点が60%以上です(令和8年度第一次検定(前期)受検の手引)。1級第一次検定のように施工管理法(応用能力)の単独合格基準は、2級手引の記載どおり全体60%が基準です。

第二次検定の科目

分野問われる内容(概要)形式
施工管理法主任技術者としての施工管理知識、設計図書の理解、施工図の作成、機材選定・配置の判断記述式

第二次検定の合格基準は、得点が60%以上です。手引では「主任技術者として、電気通信工事の施工の管理を適確に行うために必要な知識・応用能力を有すること」と整理されています。

同時受検について

令和8年度は、第一次検定(後期)と第二次検定を同日(令和8年11月15日)に受検できる日程が設けられています。電気通信主任技術者資格者向けの「第一次検定・第二次検定」同時申込も、この日程に含まれます。申込区分によって必要書類が異なるため、該当する手引を必ず確認してください。

令和8年度の申込・試験日程(公式情報)

試験日・申込期間・手数料は年度ごとに公示されます。以下は令和8年度(2026年度)全国建設研修センター公式案内に基づく日程です。令和9年度以降は、必ず同ページで最新情報を確認してください。

第一次検定(前期)

項目令和8年度の日程
申込受付期間令和8年3月4日(水)~令和8年3月18日(水)
試験日令和8年6月7日(日)
合格発表日令和8年7月7日(火)
申込方法インターネットのみ

第一次検定(後期)・第二次検定・第一次・第二次同時

項目令和8年度の日程
申込受付期間令和8年7月14日(火)~令和8年7月28日(火)
試験日令和8年11月15日(日)
第一次検定(後期)合格発表日令和9年1月5日(火)
第二次検定合格発表日令和9年3月3日(水)
申込方法新受検資格はインターネット/旧受検資格は書面(申込用紙)

旧受検資格で新規申込する場合、申込用紙の販売は令和8年6月29日(月)~令和8年7月28日(火)です。新受検資格の新規申込および第一次検定のみの申込はインターネットのみで、申込用紙の販売はありません。

受検手数料(令和8年度)

検定区分手数料(令和8年度)
第一次検定のみ7,150円(非課税)
第二次検定のみ7,150円(非課税)
第一次・第二次同時14,300円(非課税)

インターネット申込の場合、上記のほか事務手続手数料250円(税込)が必要です。コンビニ払いを選択した場合は、支払締切日までの入金が必要で、未払いは申込無効となります。

建設業法上、2級電気通信工事施工管理技士はどんな役割を担えるか

施工管理技士の価値は、建設業法上の技術者配置制度と結びついています。2級と1級では、担える役割が明確に異なります。

主任技術者・営業所技術者と2級の関係

建設業者は、請け負った建設工事の施工にあたり、工事現場で施工の技術上の管理をつかさどる主任技術者または監理技術者を置く必要があります(建設業法第26条)。

役割ざっくりした位置づけ2級電気通信工事施工管理技士との関係
営業所専任技術者一般建設業の営業所に配置する専任の技術者2級技士等が資格要件を満たし得る
主任技術者監理技術者を置かない工事等で、現場の技術管理を担う2級技士が電気通信工事業の要件を満たし得る
監理技術者特定建設業が直接請け負う大規模工事で設置1級技士等が対象。2級ではなれない
監理技術者補佐監理技術者の兼務等の際、現場ごとに専任配置1級技士補等が対象

監理技術者を設置すべき工事かどうかは、下請契約額や請負金額の合計など複数の基準で判断されます(監理技術者制度運用マニュアル改正資料)。2級技士が活躍するのは、主に主任技術者としての現場管理や、営業所技術者としての専任配置の場面です。

合格と配置は別問題

次の点は混同しやすいため、切り分けて理解してください。

資格は「現場で何ができるか」の入場券に近く、どの電気通信工事を・どの役割で・何年担当したかが転職やキャリアの実質的な評価につながります。

転職市場で2級電気通信工事施工管理技士はどう評価されるか

電気通信工事の施工管理経験者にとって、2級電気通信工事施工管理技士は「電気通信工事を管理できる国家資格者」であることを示す重要な材料です。ただし、転職市場での評価は資格単体では決まりません。

求人で見られるポイント

転職エージェントや求人票では、おおむね次の軸で評価されます。

2級技士は、多くの現場で主任技術者として十分に評価されます。一方、監理技術者が必須の大規模案件や、1級を要件とする求人では、2級だけでは条件を満たさない場合があります。キャリアの方向性に応じて、2級で十分か、1級取得や実務経験の蓄積が必要かを見極める必要があります。

1級との違い(転職の観点)

観点2級電気通信工事施工管理技士1級電気通信工事施工管理技士
建設業法上の主な役割主任技術者・営業所技術者監理技術者・監理技術者補佐(技士補)
求人での位置づけ中規模現場の管理職・専門工事の現場責任者大規模工事の監理技術者候補・管理職
取得のハードル第二次までの実務経験3年(区分1の場合)第二次までの実務経験・年齢要件がより厳しい

年収や転職成功を保証するものではない

資格取得や転職によって待遇が改善する可能性はありますが、年収や転職成功は個人の経験・スキル・タイミング・会社の採用状況によって大きく異なります。本記事では年収の相場には踏み込みません。

転職を検討する際は、資格の有無に加えて、担当工事・役割・勤務地・残業の実態など、自分が重視する条件で求人を比較するのが現実的です。施工管理に特化した転職支援であれば、非公開求人を含めた選択肢を整理する手助けになる場合もあります。

まとめ:次に確認すべきこと

2級電気通信工事施工管理技士について、押さえておきたい点を整理します。

受検資格の個別判定や実務経験の算入可否は、必ず申請年度の受検の手引で確認してください。制度を整理したうえで、自分の経験に合う求人を比較するのが、次の一歩になります。

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