本文へスキップ
施工管理の資格解説
施工管理の求人を探す
資格

2級造園施工管理技士とは?
受検資格・試験・役割と転職での価値

2級造園施工管理技士と技士補の違い、造園工事の対象範囲(公園・庭園・緑化等)、令和6年度以降の受検資格、第一次・第二次検定の構成、建設業法上の主任技術者との関係、転職で評価されるポイントを一次情報ベースで整理。有資格・経験者向け。

更新日:2026年8月15日資格:2級造園施工管理技士執筆・編集:ジョブエッジ施工管理編集部
2級2級造園施工管理技士|制度・役割・転職価値

2級造園施工管理技士は、公園・庭園・緑地・屋上緑化など造園工事の施工管理を担う国家資格です。建設業法に基づく「造園施工管理技術検定」の第二次検定に合格すると取得でき、第一次検定に合格した時点では2級造園施工管理技士補という称号が付きます。

2級施工管理技士は、建設業法上主任技術者営業所専任技術者の資格要件を満たし得る国家資格の一つです。一方、監理技術者の要件を満たす資格には含まれません。大規模工事で監理技術者が必要な現場では、1級造園施工管理技士など対応する1級資格が求められる場面が多く、2級単独では担える役割に上限があります。

本記事では、2級の制度の全体像・造園工事の対象範囲・受検資格・試験構成・建設業法上の役割と限界・転職での評価ポイントを、国土交通省と一般財団法人全国建設研修センターの情報を軸に整理します。年収の相場は別記事、1級造園施工管理技士の詳細は1級資格の解説記事で扱うため、ここでは2級資格そのものの意味と活かし方に絞ります。

2級造園施工管理技士とは?国家資格の位置づけ

2級造園施工管理技士は、造園工事の施工における工程・品質・安全・原価などの管理を、設計図書に基づいて適正に行える技術者であることを示す国家資格です。

建設業法第27条に基づく技術検定のうち、造園施工管理技術検定の2級第二次検定合格者に与えられます。公園整備、都市緑化、庭園設計施工、屋上緑化など、緑の空間をつくる現場の技術管理職候補として位置づけられる資格です。

全国建設研修センターが実施する国家試験

施工管理技術検定は、建設工事の施工技術の向上と、工事完成品の質の確保を目的とした制度です。工種ごとに検定種目が分かれ、造園分野は全国建設研修センターが国土交通大臣の指定を受けて実施しています(技術検定のご案内)。

ここで混同しやすいのが、建築施工管理技術検定です。建築一式工事は一般財団法人建設業振興基金が実施しており、受検の手引・申請様式・問い合わせ先も造園とは別です。2級造園施工管理技術検定の受検申請・試験日程・受検の手引は、年度ごとに更新されるため、必ず2級造園施工管理技術検定のご案内で最新情報を確認してください。

2級造園施工管理技士補との違い

令和3年(2021年)4月の建設業法改正により、検定は「第一次検定」「第二次検定」に再編され、称号も整理されました。

検定の区分合格時の称号ざっくりした意味
第一次検定合格2級造園施工管理技士補施工管理の基礎知識・応用能力を有する国家資格
第二次検定合格2級造園施工管理技士主任技術者としての施工管理に必要な知識・能力を有する国家資格

改正前は、第一次(旧・学科試験)に合格しても「学科合格者」にとどまり、第二次(旧・実地試験)合格で初めて施工管理技士でした。現在は第一次合格時点で技士補という正式な国家資格が付与されます。

造園工事の対象範囲は?公園・庭園・緑化との関係

2級造園施工管理技士が担うのは、建設業法上の造園工事業に該当する建設工事です。受検の手引では、造園施工管理の実務経験として認められる工事の例が示されています。

造園工事業が含む主な工事

おおむね次のような工事が、造園施工管理の対象になります。

2級造園施工管理技士は、これら造園工事として請け負う建設工事の施工管理を担う資格です。ランドスケープ設計施工会社、造園専門の建設業者、公園整備を手がけるゼネコン・自治体関連事業などが代表的なフィールドになります。

実務経験として認められない工事の例

受検の手引では、次のような工事は造園施工管理の実務経験とは認められないとされています。

第二次検定の受検資格を考えるときは、自分の経験が造園工事として認められるかを、手引の定義と照らし合わせる必要があります。

2級造園施工管理技士補と技士の名称・取得の流れ

取得の流れは、おおむね次のとおりです。

  1. 第一次検定に合格 → 2級造園施工管理技士補を取得
  2. 受検資格を満たしたうえで第二次検定に合格 → 2級造園施工管理技士を取得

第一次検定合格=2級造園施工管理技士補

2級造園施工管理技士補は、第一次検定合格という明確な基準で付与される国家資格です。転職活動でも、履歴書・職務経歴書に記載できる正式な称号として扱われます。

ただし、技士補の称号だけでは、建設業法上の主任技術者営業所専任技術者の資格要件を満たすとは限りません。第二次検定合格で得られる2級造園施工管理技士の称号が、主任技術者の資格要件との関係で重要になります(後述)。

第二次検定合格=2級造園施工管理技士

2級造園施工管理技士は、造園工事業について、一般建設業の営業所に配置する専任の技術者および建設工事の現場に配置する主任技術者の資格要件を満たし得る国家資格です(配置技術者となり得る国家資格等一覧)。

ただし、検定合格=すぐに主任技術者として現場を任されるとは限りません。主任技術者になるには、資格に加えて会社の配置判断、工事規模・契約形態、本人の実務経験などが関わります。転職でも「資格」と「どの役割で何年経験したか」は別々に見られます。

受検資格は?第一次・第二次の要件と経過措置

施工管理技術検定の受検資格は、令和6年度(2024年度)から新受検資格が適用されています(国土交通省報道発表)。令和10年度(2028年度)までの間は、旧受検資格による第二次検定の受検も経過措置として可能です。

第一次検定(17歳以上)

2級造園施工管理技術検定の第一次検定は、次の要件のみです。

学歴・職種・実務経験の有無は問われません。令和6年度以降の受検資格見直しで、1級第一次検定は19歳以上に緩和されましたが、2級第一次検定の17歳以上という要件は従前から変更されていません国交省リーフレット)。

第二次検定(新受検資格)

第二次検定は、第一次検定合格後の実務経験等が必要です。2級造園施工管理技術検定の新受検資格の主なルートは、次のいずれかを満たします(国交省リーフレット全国建設研修センター案内)。

ルート要件の概要
2級ルート2級第一次検定合格後、造園工事施工管理に関する実務経験3年以上
1級ルート1級第一次検定合格後、造園工事施工管理に関する実務経験1年以上

実務経験は、原則として造園工事業に該当する建設工事における施工管理の経験です。証明方法や対象工事の詳細は、受検年度の手引で確認してください。

経過措置(旧受検資格)

令和6年度から令和10年度の検定では、従来の学歴・実務経験に基づく旧受検資格で第二次検定を受検することも選べます。すでに実務経験を積んでいる有資格者は、新旧どちらの要件が有利か、申請前に受検の手引で比較する必要があります。

新受検資格の第二次検定申込には、全国建設研修センターの「個人ページ」への実務経験登録が必要です。旧受検資格による申込は、年度によってインターネット申込と書面申込の扱いが異なる場合があるため、2級造園案内ページで最新の申請方法を確認してください。

試験の構成と合格の意味

検定は第一次検定第二次検定の2段階で実施されます。科目と形式の概要は次のとおりです。年度によって案内が更新されるため、詳細と合格基準は最新年度の公式案内を確認してください。

第一次検定の科目

分野問われる内容(概要)形式
土木工学等土木・園芸・電気・機械・建築等の基礎知識、設計図書の読み方マークシート
施工管理法工程・品質・安全等の管理知識マークシート
法規建設工事の施工に必要な法令マークシート

2級第一次検定の合格基準は、得点が60%以上です(受検年度の手引で確認してください)。

第二次検定の科目

分野問われる内容(概要)形式
施工管理法主任技術者としての施工管理知識、施工計画の作成・実施、工事の品質判断記述式

第二次検定の合格基準も、受検年度の手引を正として確認してください。

日程・手数料は公式案内で確認

試験日・申込期間・受検手数料は年度ごとに公示されます。全国建設研修センターの2級造園案内ページによると、受検手数料は第一次・第二次各17,200円(非課税)で、インターネット申込の場合は事務手続手数料250円(税込)が加算されます。2級第一次検定は前期・後期の実施区分があり、申込方法も年度ごとに異なる場合があります。受験予定年度の最新スケジュールは必ず公式案内で確認してください。

建設業法上、2級造園施工管理技士はどんな役割を担えるか

施工管理技士の価値は、建設業法上の技術者配置制度と結びついています。2級と1級では、担える役割が明確に異なります。

主任技術者・営業所技術者と2級の関係

建設業者は、請け負った建設工事の施工にあたり、工事現場で施工の技術上の管理をつかさどる主任技術者または監理技術者を置く必要があります(建設業法第26条)。

役割ざっくりした位置づけ2級造園施工管理技士との関係
営業所専任技術者一般建設業の営業所に配置する専任の技術者2級技士等が資格要件を満たし得る
主任技術者監理技術者を置かない工事等で、現場の技術管理を担う2級技士が造園工事業の要件を満たし得る
監理技術者特定建設業が直接請け負う大規模工事で設置1級造園施工管理技士等の国家資格者が対象。2級では要件を満たさない

2級造園施工管理技士は、造園工事業について主任技術者営業所専任技術者の資格要件を満たし得ますが、監理技術者の資格要件を満たす国家資格には含まれません

監理技術者を設置すべき工事かどうかは、下請契約額や請負金額の合計など複数の基準で判断されます。令和7年2月1日施行の改正では、監理技術者の設置・専任に関する金額基準が見直されています(監理技術者制度運用マニュアル改正資料)。大規模な造園一式工事で監理技術者が必要な現場では、1級造園施工管理技士など対応する1級資格が求められる場面が多く、2級単独では担える工事の上限が異なります

合格と配置は別問題

次の点は混同しやすいため、切り分けて理解してください。

資格は「現場で何ができるか」の入場券に近く、どの造園工事を・どの役割で・何年担当したかが転職やキャリアの実質的な評価につながります。

転職市場で2級造園施工管理技士はどう評価されるか

転職市場では、2級造園施工管理技士(および技士補)は、おおむね次のように評価されます。

年収の相場や資格級ごとの給与水準は、造園施工管理技士の年収に関する別記事で扱います。1級造園施工管理技士の制度・監理技術者としての役割は、1級資格の解説記事で詳しく説明しています。ここでは、2級資格が転職の必要条件になりうる一方で、十分条件ではない点を押さえておいてください。

求人で見られるポイント

施工管理の転職では、エージェント・採用担当が次を確認します。

2級造園施工管理技士を持っていても、「希望する役割・エリア・業態」の求人が必ずしも多いとは限りません。資格を活かすには、条件に合う求人を幅広く比較するのが現実的です。

1級造園施工管理技士との違い(転職の観点)

比較1級造園施工管理技士2級造園施工管理技士
主な法的役割監理技術者(大規模・特定建設業)主任技術者・営業所技術者(一定規模以上)
転職での印象管理職・大規模造園案件向け現場監督・中規模案件の中心
第一次のみの場合1級造園施工管理技士補2級造園施工管理技士補

2級で主任技術者として経験を積んだうえで1級を取得し、監理技術者として大規模現場を任されると、担える役割の上限が上がります。1級へのステップアップには、1級第二次検定の受検資格(実務経験等)を満たしたうえでの挑戦になります。

まとめ:次に確認すべきこと

2級造園施工管理技士は、造園施工管理技術検定の第二次検定合格で得る国家資格です。第一次合格で得られる2級造園施工管理技士補も正式な国家資格であり、第二次合格で2級造園施工管理技士となり、造園工事業の主任技術者・営業所専任技術者の資格要件を満たし得ます。

第一次検定は17歳以上であれば受検できますが、第二次検定と現場での主任技術者配置には、引き続き造園工事の実務経験・会社の判断が必要です。2級単独では監理技術者にはなれません。合格を「役職の自動任命」と捉えず、資格・経験・役割をセットでキャリア設計することが大切です。

受検を検討する方は、全国建設研修センターの2級造園案内国土交通省の受検資格リーフレットで、最新の要件と申請方法を確認してください。

転職で資格を活かしたい方は、2級造園施工管理技士の経験が評価されやすい求人を比較するのが次の一歩です。ジョブエッジ施工管理では、施工管理に特化した求人(非公開求人を含む)の紹介と転職支援を行っています。求職者の利用は無料で、掲載求人数は2026年8月時点で約20,000件です。最新の掲載状況はジョブエッジ施工管理でご確認ください。

よい求人を見てみたい

施工管理特化の求人紹介・転職支援

資格と経験を活かせる求人を比較する

希望する役割・エリア・業態に合わせて、求人をご案内します。求職者の利用は無料です。

よい求人を見てみたい

関連する資格・職種

関連する資格ページへリンクしています。職種別の求人ページは準備中です。

1級造園施工管理技士造園(準備中)