利用者やご家族からの過度な要求や威圧的な言動は、介護職の心身に大きな負担を与えることがあります。2024年6月からは、カスタマーハラスメントへの対応が労働施策の一環として注目されています。
本記事はカスタマーハラスメントへの対処手順に特化します。一般的な家族対応の難しさは別記事、パワハラは職場内ハラスメント相談を参照してください。
カスタマーハラスメントへの対処手順が本記事の範囲です。通常の家族要望への対応は家族対応記事、職場内ハラスメントは人間関係記事を参照してください。
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カスタマーハラスメントとは
顧客等からのクレーム・言動のうち、社会通念上相当な範囲を超え、労働者の就業環境が害されるものを指します。介護現場では、利用者・家族からの威圧、人格否定、業務外の過度な要求などが該当し得ます。
該当するかの最終判断は、施設の担当者や専門窓口に委ねることが望ましいです。職員個人が一人で断定する必要はありません。
その場での対応
安全が確保できる範囲で、冷静に対応し、必要なら一旦席を外して上司に連絡してください。単独で長時間対峙し続ける必要はありません。
利用者の安全に関わる緊急時は、施設の手順に従いつつ、自身の安全も確保します。
- 言動の日時・内容を記録する
- 可能なら第三者の同席を求める
- 上司・カスハラ担当に速やかに報告
- 体調が悪い場合は産業医へ相談
施設内の報告と対応方針
多くの施設では、カスタマーハラスメント対応方針やマニュアルが整備されつつあります。就業規則や社内掲示で確認し、報告ルートに沿って共有しましょう。
施設として、対応の線引き・担当の分担・関係機関への相談などを行うことがあります。職員個人が全責任を負うわけではありません。
外部の相談窓口
あかるい職場応援団、都道府県労働局のハラスメント相談窓口、労働基準監督署などに相談できます。厚生労働省のカスタマーハラスメントに関する資料も参考になります。
心身の不調が続く場合は、産業医・医療機関・こころの耳の利用も検討してください。
| 窓口 | 相談できること | 特徴 |
|---|---|---|
| 施設のカスハラ担当 | 対応方針・記録の残し方 | 現場に近い判断 |
| あかるい職場応援団 | ハラスメント全般 | 匿名相談可 |
| 労働基準監督署 | 労働環境・安全配慮 | 電話相談から |
| こころの耳 | メンタルヘルス | 24時間電話相談 |
再発防止と自己ケア
担当のローテーション、複数スタッフでの対応、関係機関(地域包括支援センター等)との連携など、施設としての再発防止策を確認しましょう。
自身の休養と相談を優先し、無理な単独対応を続けないことが、長く介護に携わるうえでも大切です。
補足:法的判断や対応方針は施設・専門窓口と連携してください。本記事は一般的な手順の整理です。
まとめ・次のステップ
カスハラが疑われる場合は記録・報告・上司への相談を優先し、一人で対峙し続けないことが大切です。
施設の方針と外部窓口を組み合わせ、心身のケアも並行して行ってください。
参考情報
ジョブエッジ介護ジャーナル
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