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2級管工事施工管理技士の年収はいくら?資格の価値と年収を上げる方法

2級管工事施工管理技士の年収相場を解説。job tagに職業分類がない理由、2級専用の平均がない理由、主任技術者としての価値、1級との違い、空調・給排水など担当設備による変動、年収を上げる転職の進め方まで。

更新日:2026年8月18日対象:施工管理の有資格・経験者執筆・編集:ジョブエッジ施工管理編集部
2級管工事施工管理技士の年収|相場の読み方と確認点

「2級管工事施工管理技士を持っているのに、年収はこのくらいが相場なのか」——空調・給排水設備の現場を回す有資格者の多くが、転職や条件交渉の前に感じる疑問です。結論から言うと、2級管工事施工管理技士保有者だけを対象にした公式の平均年収は公表されていません。厚生労働省の職業情報提供サイト(job tag)にも「管工事施工管理技術者」の職業詳細ページはなく(2026年8月15日時点)、建築・土木施工管理技術者のように工種別の公的統計をそのまま参照することはできません。

本記事では、2級管工事施工管理技士保有者が参照できる公的データの読み方、資格が年収に効く制度上の理由、1級との役割差(年収差額の断定はしない)、担当設備・業態・役割による変動、年収を上げるための現実的な判断順を整理します。読後には、「2級だからこの年収が正解」という誤解を避けつつ、自分の資格・経験・役割に見合う市場価値を考えられる状態を目指します。

2級管工事施工管理技士の年収はいくら?まず押さえる数字

2級管工事施工管理技士の年収を調べるとき、最初に確認すべきは公的統計が何を測っているかです。

job tagに「管工事施工管理技術者」がない意味

厚生労働省のjob tagでは、建築施工管理技術者や土木施工管理技術者のように、職業名が「○○施工管理技術者」となっているページが工種ごとに用意されているものがあります。一方、管工事施工管理については、職業検索で該当ページが見当たりません(2026-08-15確認)。

そのため、「2級管工事施工管理技士の平均年収は○○万円」と書いている記事の多くは、民間調査や推計に基づくものであり、公的統計そのものではない点に注意が必要です。

「2級保有者専用の平均年収」とは読み取れない理由

job tagの統計データは、厚生労働省編職業分類に対応する職業全体の賃金です。次のような方も含まれる可能性があります。

厚生労働省の賃金構造基本統計調査にも、施工管理技士の級別(1級/2級)や保有者単独の賃金を分けた公表データはありません。2級保有者が自分の年収を判断するときは、職業全体の平均を「下限」や「正解」として固定せず、自分が担っている役割(主任技術者かどうか)、担当設備、工事の規模、業態と照らし合わせるのが現実的です。

参照できる公的データと、使わないべき数字

公式の「2級管工事施工管理技士平均」がない以上、読者が使えるのは間接的な文脈に限られます。

建設業全体の賃金水準(賃金構造基本統計調査)

厚生労働省の令和7年賃金構造基本統計調査の概況によると、建設業の正社員・正職員の賃金(男女計)は370.9千円(月額・単位:千円)です。対前年増減率は4.0%です。

これは建設業に勤める正社員・正職員全体の月額賃金であり、次の点に注意が必要です。

「建設業の平均より上/下」といった大まかな産業文脈には使えますが、個人の年収の正解値にはなりません

配管工の平均年収を使わない理由

job tagには「配管工」の職業ページがあり、平均年収は523.1万円(令和7年賃金構造基本統計調査ベース)と示されています。配管工は、給排水・空調・ガスなどの配管を施工する実作業が中心の職業分類です。関連資格の欄に管工事施工管理技士が挙がることはありますが、統計上の職業は「配管工」であり、施工管理職の賃金ではありません

「設備だから近い数字を使える」と考えると、実作業職と管理職の賃金体系の違いを見落としやすく、誤った判断につながります。管工事施工管理全体の年収データの整理は、当サイトの関連記事(管工事施工管理技士の年収)でも扱っていますが、本記事では2級保有者の判断軸に絞ります。

2級管工事施工管理技士が年収に効く理由(制度の観点)

年収に資格がどう効くかを考えるとき、大切なのは制度上どの役割を担えるかです。2級管工事施工管理技士は、建設業法に基づく国家資格であり、第二次検定合格により「2級管工事施工管理技士」の称号が付与されます(全国建設研修センター|2級管工事施工管理技術検定)。

主任技術者・営業所専任技術者として担える範囲

国土交通省の「建設業法における配置技術者となり得る国家資格等一覧」(2025/12/18施行)によると、2級管工事施工管理技士は一般建設業の営業所専任技術者(又は主任技術者)となり得る国家資格です。管工事業の許可を受けた建設業者が、管工事として請け負う工事の施工管理を担ううえで、主任技術者の資格要件を満たし得ます。

一方、指定建設業の監理技術者は、一級施工管理技士等の国家資格者又は国土交通大臣認定者に限られます(監理技術者制度運用マニュアル)。2級管工事施工管理技士は、監理技術者の要件を満たす国家資格には含まれません。主任技術者として中〜小規模の設備現場を担える一方、下請合計が一定額を超える大規模工事で監理技術者が必要な現場では、1級管工事施工管理技士(または技術士等)が求められる場面が多いです。

転職では、「2級管工事施工管理技士必須」「主任技術者経験○年以上」といった求人条件と提示年収を確認してください。資格の有無だけでなく、実際に主任技術者として配置されたかどうかが評価に直結します。

担当設備(空調・給排水等)が転職評価に与える影響

管工事業は、冷暖房設備工事、空気調和設備工事、給排水・給湯設備工事、衛生設備工事、厨房設備工事、ガス管配管工事、浄化槽工事などを含みます(国交省資格一覧)。

転職時は、求人が求める設備区分と自分の経験が一致しているかを確認してください。例えば次のような違いがあります。

「2級管工事施工管理技士」という表記だけでは、担える現場の範囲が異なるため、担当設備と配置実績をセットで伝えることが、年収交渉や選考評価につながります。

資格手当・社内評価は会社ごとに異なる

2級取得時の昇給額や資格手当の有無・金額は、企業ごとに大きく異なり、公的な相場データはありません。「2級だから一律○万円上がる」とは言えません。現職の評価制度を確認し、それでも物足りなければ、2級・主任技術者経験を評価する求人と比較するのが次の一手です。

1級との違いと、年収への影響の考え方

「2級から1級に上げると年収はいくら上がるか」——検索意図としてよくある問いですが、公式統計が級別の賃金差を示していない以上、一律の差額を断定することはできません。

2級では担えない監理技術者の役割

監理技術者制度運用マニュアルが示すとおり、指定建設業(管工事業を含む)の監理技術者は、一級施工管理技士等の国家資格者に限られます。2級管工事施工管理技士は主任技術者として中〜小規模の設備現場を担えますが、監理技術者として大規模工事の技術責任者になることはできません

転職市場では、「監理技術者として○年以上」「1級管工事施工管理技士必須」といった求人に、2級のみでは応募要件を満たせない場合があります。担える工事の上限が異なることは、求人の年収レンジにも影響し得ますが、それを統計上の「1級と2級の差額」とみなすことはできません。

1級取得が年収に効く場面と、効きにくい場面

1級管工事施工管理技士は、監理技術者の要件を満たす国家資格の一つです。大規模ゼネコン現場の設備部門や、監理技術者配置が必要な工事を担うポジションでは、1級保有が選考条件になることがあります。

一方、設備専門サブコンや、主任技術者レベルの現場が中心の企業では、2級保有者でも十分に評価される場合があります。1級取得が必ずしも年収アップに直結するわけではなく、担いたい役割・工事規模・業態によって優先度が変わります。1級の制度上の位置づけは、1級管工事施工管理技士の資格解説記事(サイト公開後に内部リンク予定)でも整理しています。

業態・役割・経験で2級保有者の年収が動く要因

同じ2級管工事施工管理技士でも、年収は次の要因で大きく動きます。

ゼネコン設備部門・サブコン・メンテナンスなど業態の違い

元請け(ゼネコン)の設備部門と下請け(設備専門サブコン)、ハウスメーカー設備、メンテナンス会社など、業態によって給与体系・残業・賞与の出方が異なります。2級保有者であっても、担当するのが小規模の改修工事ばかりか、中規模ビルの空調設備一式の主任技術者かで、年収の体感は変わります。公的な業態別平均は限定的なため、自分の経験に近い業態の求人票で年収レンジを確認するのが確実です。

主任技術者としての配置実績と求人での評価

転職では、資格の有無だけでなく「どの規模の工事を、どの役割で担当したか」が評価されます。主任技術者として配置された経験、担当した設備区分・工期、元請け/下請けのどちらの立場で施工管理したかは、職務経歴書や面談で具体的に伝える価値があります。2級を持っていても、現場監督止まりの経験しかない場合と、主任技術者として複数現場を担った場合では、提示される年収レンジが異なることがあります。

2級管工事施工管理技士の年収を上げる現実的な方法

年収を上げるには、「資格を取り直す」だけが答えではありません。担える役割を市場で正しく評価してもらうことが中心になります。

担える役割を求人票の条件に合わせて伝える

職務経歴書や面談では、次を整理して伝えましょう。

「2級を持っている」だけでなく、求人が求める役割・設備経験の一致度を示すことが、年収交渉や転職での評価につながります。

業態・企業規模の見直し

現職の給与体系では2級の価値が十分に反映されない場合、主任技術者を必要とする設備工事を扱う企業や、2級保有者の配置実績が豊富な業態への転職を検討する余地があります。残業・転勤・現場環境とのトレードオフもセットで確認してください。1級取得を検討する場合も、担いたい監理技術者ポジションがあるかどうかで判断を分けると、投資対効果を考えやすくなります。

転職・条件交渉と求人の比較

年収改善の現実的な手段の一つが、自分の条件に合う求人を複数比較することです。ジョブエッジ施工管理は施工管理に特化した転職支援で、求職者の利用は無料、約20,000件の求人(うち非公開求人を含む)を扱っています。利用者の年収アップ平均は約200万円ですが、これは平均・実績であり、必ず上がる保証ではありません。

2級管工事施工管理技士として、主任技術者経験・担当設備が評価される求人を比較したい方は、まず市場の年収レンジを把握することから始めてみてください。

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よい求人を見てみたい

公的ベンチマークは厚労省 job tag(職業情報提供サイト)の職業平均です。資格級別(1級/2級)の公式平均ではありません。数値の確認日:2026-08-18。全体表は施工管理の年収と同じ公的出典に基づいています。参照例:建築施工管理技術者(Detail/21)土木施工管理技術者(Detail/23)電気技術者(Detail/272)。個別求人の提示額とは切り分けて読んでください。

公的データを読むときの確認ポイント

資格別ページでも、年平均の取り違えが起きやすいです。次だけ押さえてください。

  • job tag平均は「職業分類」の平均であり、保有資格そのものの平均年収ではない
  • 求人のレンジは資格・役職・残業前提付きかを先に確認する(年収条件
  • 基本給・手当・賞与に分解して現職と比較する(年収内訳
  • 資格ページ(2級管工事施工管理技士1級管工事施工管理技士)で制度上の役割を確認してから提示条件を読む

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