第一種・第二種衛生管理者免許試験に合格した直後は、「合格したのに免許証が届かない」と感じる読者が多いです。結論として、試験合格と免許証の交付は別手続きです。安全衛生技術試験協会が示すとおり、「免許試験合格通知書」を受け取った後、免許申請書に必要事項を記入し、合格通知書と必要書類を添付して申請しないと、免許証は交付されません。
本記事では、合格後に何をどこへ送るかを、厚生労働省の免許試験合格者等のための免許申請書等手続きの手引きと東京労働局の案内を正本として整理します。手数料・郵送料・申請書様式は改定されるため、本文では金額や様式を固定しません。申請直前に最新版を確認してください。
合格しただけでは免許証は交付されない
衛生管理者免許試験の結果通知で合格と分かった時点では、まだ免許証は手元にありません。協会から「免許試験合格通知書」が届いたあと、別途の免許申請が必要です。この手続きを行わないと免許証は交付されないと、協会の合格後の手続きでも明記されています。
第一種と第二種で、合格後の免許申請の経路は共通です。選任できる業種の違いは、免許取得後の段階で整理する論点です。
協会と労働局の役割の違い
安全衛生技術試験協会は試験の実施機関です。免許証を発行する機関ではありません。厚生労働省も、誤って協会へ申請書類を送付した場合は受け取り拒否または着払い返送となる旨を案内しています。合格通知書を手にしたら、申請先は協会ではなく、後述の免許証発行センターです。
合格通知書が届くまでにやること
合格発表直後は、合格通知書の到着を待ちつつ、手引きと東京労働局案内で申請書様式・添付書類・手数料の最新情報を読み、揃える書類のリストを作っておくとスムーズです。受験申請時に提出した事業者証明書を、そのまま免許申請にも添付する必要があるわけではありません(後述)。
受験申請・免許申請・選任・届出は別の段階
衛生管理者に関わる手続きは、次の4段階に分けて理解してください。いずれか1つを済ませただけでは、他の段階は自動的に完了しません。
| 段階 | 何をするか | 主な提出先・実施主体 | 本記事の扱い |
|---|---|---|---|
| 受験申請 | 免許試験を受けるための申請 | 安全衛生技術試験協会の各センター等 | 概要のみ(詳細は受験資格の記事) |
| 免許申請 | 試験合格後、免許証の交付を受ける申請 | 東京労働局免許証発行センター(合格通知書交付者) | 本記事の主題 |
| 選任 | 事業場で衛生管理者として指名する | 事業者 | 別段階として境界説明 |
| 選任報告(届出) | 選任したことを所轄労働基準監督署へ報告 | 事業者→所轄労働基準監督署 | 別段階として境界説明 |
協会の紹介ページが示す流れは、受験申請から試験、合格、免許申請、免許証の交付までです。これは資格取得の段階であり、特定の事業場で衛生管理者として選任されることや、東京労働局が説明する所轄労働基準監督署への報告とは別です。
免許を取得しただけでは選任されない
免許証を受け取っても、自動的にどの事業場の衛生管理者になるわけではありません。事業者が、免許等を有する者のうちから、当該事業場の業務区分に応じて選任します。常時50人以上の事業場では選任義務が発生しますが、これは免許申請とは別の段階です。選任人数・14日以内の選任・届出の詳細は、選任基準を扱う記事で整理してください。
免許試験合格通知書から申請する流れ
「免許試験合格通知書」を受け取ったら、次の流れで進めます。具体的な様式番号・欄の記入方法は、必ず手引きの該当ページで確認してください。
- 手引きと免許申請書の案内ページで、現行の申請書様式と添付書類を確認する
- 免許申請書に必要事項を記入する(都道府県労働局・労働基準監督署・協会センターでも様式を入手できる旨が厚労省に記載されています)
- 「免許試験合格通知書」および手引きで求められる書類(本人確認証明書等)を添付する
- 手引きに記載の手数料を準備し、東京労働局免許証発行センター宛に簡易書留で郵送する
令和8年3月に免許申請書の様式が変更されています。保存していた古い様式をそのまま使わず、申請前に厚生労働省の案内から現行様式を確認してください。
18歳未満で合格した場合
満18歳に満たない者には免許証は交付されません。協会の手続き案内は、18歳(高圧室内作業主任者は20歳)になってから免許申請するよう案内しています。未成年で合格した場合は、年齢到達後の申請手順を手引きで再確認してください。
申請先と提出方法
「免許試験合格通知書」交付者の免許申請先は、東京労働局免許証発行センターです。東京労働局の案内どおり、申請は簡易書留郵送で行い、窓口での受付はありません。追跡可能な郵送方法の利用が推奨されています。
申請内容の相談先は、東京労働局の案内ページに掲載されている免許証発行サポートダイヤルで確認できます。電話番号や受付時間は変更される可能性があるため、問い合わせ直前に同ページを確認してください。
申請先を間違えないための確認
厚生労働省は、申請先の誤りが免許発行遅延の典型例のひとつとして次を区別しています。
- 免許試験に合格し「合格通知書」を受け取った場合 → 東京労働局免許証発行センター
- 「結果通知書」だけを受け取った場合(学科合格後に実技教習等が必要な試験区分) → 住所地を管轄する都道府県労働局
- 書換・再交付など → 管轄の都道府県労働局等
衛生管理者免許試験の合格者は、通常「免許試験合格通知書」が交付される経路です。手元の通知書の種類と、手引きの申請先一覧を照合してから送付してください。
発送までのおおむねの目安
2026年8月24日の確認時点では、添付書類に不備がない場合、申請受付からおおむね1か月以内に免許証が発送されると東京労働局は案内しています。ただし、毎年1月および4月~5月上旬は申請が集中し、1か月を超える場合があります。個別の到着日を保証するものではありません。申請時点の発送状況も同ページで確認してください。
必要書類は手引きの最新版で照合する
免許申請で揃える書類の正本は、厚生労働省の「免許試験合格者等のための免許申請書等手続きの手引き」です。労働安全衛生法関係の免許についてから全体版PDFを開き、衛生管理者(第一種・第二種)の該当箇所と共通の注意事項を読んでください。
確認すべき公式ページ
申請前に、次のページが最新版かどうかを確認する習慣をつけてください。
| 確認項目 | 参照先 |
|---|---|
| 手引き全体・留意点 | 厚生労働省|労働安全衛生法関係の免許について |
| 申請書様式 | 厚生労働省|免許申請書 |
| 申請先・発送状況・問い合わせ | 東京労働局|労働安全衛生法に基づく免許 |
| 合格後手続きの入口 | 安全衛生技術試験協会|合格後の手続き |
本人確認証明書と合格通知書
協会の手続き案内は、免許申請時に本人確認証明書が必要である旨を案内しています。具体例は東京労働局のチェックリストを手引き経由で確認してください。健康保険被保険者証は、厚生労働省の案内では一定期間以降、本人確認証明書として認められない旨が示されています。資格確認書等の扱いも改定されるため、申請月の手引きを必ず読んでください。
「免許試験合格通知書」は、試験合格の事実を示す中心書類です。手引きで求められる添付方法(写し・原本等)に従ってください。
マイナポータルからの申請
2026年8月24日の確認時点では、令和8年3月からマイナポータルによる申請も案内されています。オンライン申請でも別途郵送が必要な書類があるため、操作手順と郵送物は、厚生労働省の「マイナポータルからの申請の手続きご案内」および手引きで確認してください。本記事では郵送申請の基本を中心に整理します。
合格通知書から申請する場合の書類を確認する
第一種・第二種衛生管理者試験の合格通知書から行う標準的な免許申請では、受験時に使った労働衛生実務の事業者証明書は、免許申請の必要書類として案内されていません。必要書類は申請経路によって異なるため、自分の通知書と厚生労働省の手引きの該当欄を照合してください。
受験時の事業者証明との違い
多くの受験資格区分では、受験申請時に事業者証明書で労働衛生実務を証明します。これは受験申請の段階の書類です。試験合格後の免許申請で求められる書類とは別です。合格後は、手引きに記載の申請書・合格通知書・本人確認証明書等を中心に準備してください。事業者証明の作成手順や受験資格の照合は、受験資格を扱う記事で確認してください。
手数料・郵送料・様式は本文で固定しない
免許申請の収入印紙額、切手、専用封筒の扱いは、手引きの改定により変わる可能性があります。本記事では金額を記載しません。申請直前に手引きの該当ページで、次を確認してください。
- 手数料の額と納付方法(収入印紙・オンライン決済等)
- 免許証送付用封筒への切手貼付の要否と額
- 使用する申請書様式の版(令和8年3月以降の新様式か)
- マイナンバー記載欄を記入する場合の追加書類
申請直前の再確認チェックリスト
| 確認項目 | 確認方法 |
|---|---|
| 手引きが最新版か | 厚生労働省ページの更新情報・PDFの日付 |
| 申請先が免許証発行センターか | 手元の通知書の種類と手引きの申請先表 |
| 添付書類に漏れがないか | 手引きの衛生管理者該当欄と本人確認の注意書き |
| 手数料・郵送料 | 手引きの金額表(本文では固定しない) |
| 様式の版 | 令和8年3月以降の様式変更の注意(厚労省案内) |
免許取得後に整理すること
免許証を受け取ったら、次は「どの事業場で、どの免許区分として活かすか」を整理する段階です。免許取得と転職活動のタイミングは分けて考えてください。試験合格途中で応募先に免許保有を示す必要がある場合は、合格通知書と申請状況をどう説明するかを、転職の進め方を扱う記事とあわせて整理するとよいでしょう。
選任義務の有無、必要人数、14日以内の選任、所轄労働基準監督署への報告、専属・専任の要件は、免許申請とは別の論点です。第一種と第二種で選任できる業種の違いも、免許申請の手続きとは別に確認してください。
関連記事との境界
本記事は、試験合格後の免許申請に絞ります。次の内容は関連記事で扱います。
- 受験資格・事業者証明・受験申請:衛生管理者の受験資格とは?学歴・実務年数の区分と公式表の照合手順(衛生管理者の受験資格)
- 第一種・第二種の選任可能業種・試験範囲:第一種と第二種衛生管理者の違い
- 選任人数・14日以内・届出・専属・専任:衛生管理者の選任基準(衛生管理者の選任基準)
- 合格途中の転職タイミング:衛生管理者の転職ロードマップ
- 特例第一種試験と第一種移行:特例第一種衛生管理者免許試験とは
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免許申請の最終確認は、厚生労働省の手引きと東京労働局の免許案内で、申請書・添付書類・手数料・提出先を照合してください。制度改正や様式変更があるため、郵送前にページが最新版かどうかも見直すことをおすすめします。
よくある質問
試験合格通知が届けば免許証も同時に届きますか?
届きません。合格後に免許交付申請が必要です。受験申請と免許申請を同じ手続きだと思わないでください。
申請先は全国共通の1か所ですか?
厚生労働省と都道府県労働局の案内に従います。提出方法、手数料、郵送料は手引きの最新版で確認し、本記事では金額を固定しません。
免許が届けば選任も完了しますか?
完了しません。事業場での選任と監督署への報告は別段階です。免許証の記載事項と選任予定事業場を照合してください。
参照元(一次情報)
- 安全衛生技術試験協会|試験の手続き
- 厚生労働省|労働安全衛生法関係の免許
- 東京労働局|労働安全衛生法に基づく免許
- 安全衛生技術試験協会|第一種・第二種衛生管理者
- 東京労働局|安全衛生管理体制
- 厚生労働省|免許申請書
情報確認日: 2026-08-24。本一覧は本文が根拠にした一次情報です。試験日程・手数料・様式・統計表は、利用前に各ページの最新版を再確認してください。
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